●皇室 こうしつ
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天皇および皇族の総称。“皇室”の語は,『続日本紀』の757年(天平宝字1)や758年の記事にみえるのが早い例で,同書の743年(天平15)の記事にみえる“皇家”とともに,漠然と天皇ないしその一家を意味した。また中国の古典にみえる“帝室”の語も,明治以後盛んに使われるようになったが,法制上の用語としては皇室の語が多く用いられている。その皇室とは天皇および皇族の総称であり,天皇を家長とする一個の“家”であると解釈されている。ただしその皇族とは,皇后以下三后および親王・親王妃・内親王・王・王妃・女王をさし,親王・内親王・王・女王だけをさす明治以前の令制の“皇親”と大きく異なっている。また皇室は皇位継承権を専有する特殊な“家”であるから,当然,一般の家と異なる点は少なくないが,とくに氏(うじ)も苗字(みょうじ)ももたない点が,外見上最も目につくこととして古来有名である。