●孔子 こうし
アジア 中華人民共和国 AD552 南北朝時代
前552〜前479。中国,春秋末の思想家。儒学の祖。名は丘,字は仲尼。魯の曲阜(山東)に生まれる。幼少のときより周公旦を敬慕して育つ。最初は小役人であったが,人物才量を認められ54歳にして大司寇(だいしこう)の地位にのぼり魯の国政改革を志す。しかしその意見が入れられなかったため,職を辞し諸国遊説に赴く。晩年,魯に帰るが,仕官せず,古典の整理や弟子の教育に専念した。孔子の中心思想は仁である。「仁」とは,人間が内心にもつ愛の心であり,人間の普遍的道徳的感情である。そしてこの「仁」が最も純粋に現れるのが家族であるとして,「孝悌」の家族道徳をまず仁の実践の第1歩とすべしと説いた。この家族道徳を広く天下・国家にひろげるために礼を強調。「礼」とは社会各層の秩序を維持する倫理的規範であり,孔子はその理想を周の文物・制度のなかにみていた。『論語』は孔子の死後,おそらく孫弟子たちが集めた言行録である。