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●交子 こうし

アジア 中華人民共和国 AD 

 北宋時代に四川・陝西地域で用いられた紙幣。子とは接尾語,交とは「突き合わす」証拠書類とする解釈と,「引き渡す」とする説とある。手形を意味する事例も多い。宋初,四川地方は鉄銭が使用され,不便なために,成都の富商16戸が連合して銭手形を発行し,その手形を交子と呼んだ。のちに発行権は政府に移り,1023年(天聖1)に成都に交子務が置かれ,翌年から法定通貨(兌換券)として交子が発行された。発行額125万貫余,兌換準備金36万貫,3年を1界(流通期間)とした。初め数種類あった単位はのちに1貫と500文の両種のみとなった。また新旧交子交換・兌換手数料は1貫につき30文と定めた。発行当時は信用力はあったが,11世紀末には濫発がつづき,1107年(大観1)には発行額は2,600万貫にも及ぴ,兌換は停止され,信用力はまったく失われた。1107年には交子務は銭引務と改められ,河北・山西・陝西で行われていた銭引が交子に代わって行われることになった。四川銭引という。

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