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●高山寺 こうざんじ

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 鳥獣戯画4巻を伝えてきた洛北栂尾にある真言宗御室派の寺。高尾の神護寺・栂尾の高山寺・槙尾の西明寺は三尾といわれ紅葉の名所である。後鳥羽上皇の院宣により高弁(明恵上人)に賜わったことから上人を開基としている。初めは華厳・真言の兼学。近世以後は真言宗となった。後鳥羽上皇が加茂の別宮石水院を移したころから寺運栄えたが応仁の乱後,高山寺も神護寺も衰退。織田・豊臣・徳川3氏が寺領を寄せて再興,明治以後,石水院を本堂跡に移し現在にいたっている。石水院は五所堂ともいい,鎌倉前期の邸宅の面影を残し国宝。紙本著色明恵上人像,明恵の賛が付された絹本著色仏眼仏母像はいずれも国宝で,明恵と高山寺との深いかかわりを伝える文化財である。寺域後方の茶園は栂尾茶といわれ,栄西が中国から持ち帰り,明恵に贈られ栽培されたことに始まるという。江戸時代には〈農夫耕種ノ時覚へズ殺ス所ノ虫〉を慰霊する虫供養も行われていたことが地誌に見える。