●考古館 こうこかん
AD
博物館・資料館などのうち,考古資料を中心に収蔵・展示・研究を行っているものに対する便宜的な呼び方で,施設の名称とは必ずしも関係ない。それぞれの館における考古資料の扱いについてみると,[1]広い地域・時代・種類にわたり総合的に扱う,[2]特定地域の資料を扱う,[3]特定遺跡の資料を扱う,[4]特定種類の資料を系統的に扱う,場合に大別できる。[1]は大学・研究所の考古資料室などが代表例である。[2]は公立施設を中心に比較的例が多い。海外資料を扱ったものとしては古代オリエント博物館(東京)・岡山市立オリエント美術館がある。[3]は遺跡の整備と相まって,資料の現地保存・公開・活用に大きな役割を果たしている。奈良国立文化財研究所平城宮跡資料館をはじめ各地に例が多い。風土記の丘もこのなかに含まれる[4]としては故毛利総七郎の収集した骨角器を中心とする石巻考古館(宮城)・佐賀県立九州陶磁文化館などがあげられるが,比較的例が少ない。〔参考文献〕朝日新聞社編・発行『日本のミュージアム』1981