●黄公望 こうこうぼう
アジア 中華人民共和国 AD1269 南宋
1269〜1354 中国の元代の文人・画家。名は堅,字は子久。一峯・大癡道人,晩年は井西道人などと号す。江蘇省常熟の陸氏の出で,のち浙江省永嘉の黄氏を継ぐ。幼少より神童といわれ,童子科に広試し,百家の学に通じた。また詩文もたくみであったが,最も道教に傾倒し,ついに全真教に入信した。一時仕官したが,幾ばくもなくして去り,江蘇・浙江のあいだで隠遁の生活を送り,晩年は富春山に住んだ。若いとき画はチョウモウフ※注1※(ちょうもうふ)の指導を受け,董源(とうげん)を学んで山水を描き,南宗画を大成して,晩年一家をなした。彼の筆と伝えられる作品のうちでは「富春山居図巻」(1350,至正10)が傑出している。また『写山水訣』という画論を残した。呉鎮・ゲイサン※注2※・王蒙らとともに元の四大画家と呼ばれたが,そのうちで後世に及ぼした影響は最も大きく,明末清初の南宗画家のうちには,黄公望を宗とする者が多い。
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