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●公共の福祉 こうきょうのふくし

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 社会構成員全体に共通する福祉であり,一人の福祉の追求と他の人の福祉の追求とが円満に調和されて,ともに可能となる社会関係。しかし,公共とか福祉という具体的な内容の不確定な概念をどう理解するかは困難である。したがってこれが為政者によって任意に理解され乱用される危険性をもつ。公共の福祉を機能的に分析すると次の3点がある。[1]国民全体の福祉を維持・向上させることが国政の最大の目的である。したがって全体の福祉の向上をめざすことが個人の人権を抑制するものではなく,むしろ発展・助成するものである。[2]個人の福祉は他人の福祉と両立する限度においてのみ権利である。したがって公共の福祉は人権に内在する当然の制約である。[3]各人のそれぞれ正当な人権の主張を公正に調整するための原理である。以上の点から,公共の福祉は人権を助成し,調整し,抑制する機能を有しなければならない。