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●航海術 こうかいじゅつ

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 海の一定点から他の点ヘ,船を安全・迅速に運航する技術である。漕船としてのパピルスを用いた葦船が現れたのは前1千年ごろといわれる。したがって,今日の航海術は3,000年に及ぶ人類の生活を通じて発達してきた技術である。そのあとを顧みるとき,その主体をなす一つは船であり,ガレー船・帆船・汽船・原子力船への発達がそれである。他の一つは磁気コンパスの改良がすすみ,20世紀初頭転輪コンパスの発明をみたことである。そしてもう一つは,位置を求める方法の発達である。海岸沿いに行動した古代から,陸上の目標との関係方位,すなわち位置の線の交点として求める地文航法・天体の測角によって経緯度を求める天文航法,さらに電波航法などの開発である。これら諸航法は,それぞれ使用器機の進歩によって位置精度を高め,かつ海図その他の水路図誌ならびに航路標識の整備によって利用を容易にしている。また気象通報の発達,海上衝突予防法の制定は,安全という面で航海術の発達に寄与してきた。