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●興安嶺 こうあんれい

アジア 中華人民共和国 AD 

 現在の中国東北部を走る高原ないし丘陵性の山系。大興安嶺小興安嶺がある。大興安嶺は,南は遼寧省陰山山脈につながる地点より発し,中国東北地区西部と内蒙古自治区の境,東北大平原と蒙古高原のあいだを約1,200〜1,300km北上,北は黒龍江(アムール川)に達してソ連邦のスタノボイ山脈につながる。小興安嶺は,黒龍江付近で大興安嶺とほぼ直角に東南方向にむかって約400km,黒龍江と松花江(スンガリー川)の分水嶺をなして走っている。大興安嶺は全体にゆるやがな地形で,平均標高1,400〜1,500m,最高点でも1,900mを超えない。山脈というよりも広漠とした高原のおもむきがつよく,カラマツやシラカバなどの針葉樹・落葉広葉林におおわれている。住民はわずかで,非定住の北方ツングース系のオロチョン民族が,トナカイや馬の飼育・狩猟・採集の生活を営んでいる。豊かな森林資源の伐採がすすめられ,中国の重要な木材工業地域になってきた。