50音順    検 索

●コイサン語族 コイサンごぞく

アフリカ アフリカ AD 

 アフリカの言語の一つで,ホッテントットとブッシュマンの言語によって代表されるが,タンザニアに住む少数民族のハツァおよびサンダウェの言語もこれに分類される。コイサンの名は,ホッテントットが自分たちを“コイコイ”(真の人間の意),ブッシュマンを“サン”と呼んでいるところから採られた。コイサン語の特徴はクリック子音の多用にある。クリック(舌打音)とは,吸う息を用いて舌と歯・歯茎・口蓋のあいだで出す,舌打ちなどに似た音であり,5種類のクリックが知られている。先史時代にはアフリカ南部から東アフリカ一帯にかけてブッシュマン的特徴をもった狩猟採集民が広く分布し,スティルベイの名で知られる文化を発展させていた。彼らが現在のコイサン集団の祖先であろうと推測されている。その後北や西から東アフリカに侵入してきたバントゥ系・ナイル系の人々に駆逐され,大半はアフリカ南部に居住が限定されたのである。