●元禄小判 げんろくこばん
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1695年(元禄8)にはじめて鋳造され,享保3年(1717)通用が停止されるまでの24年間流通した江戸時代一両金貨の一つ。金品位863という高品位をもつ慶長小判に比べると中味の金量は564ぐらいと品質を下げており,荻原重秀の貨幣改鋳策を象徴している。そういう意味では歴史的小判である。形はやや大きめで,江戸・京都2カ所で鋳造された。裏面に元の字を刻むところは両所共通。元禄の名を冠した貨幣は洗練された製作技術が品質の下降を補って最も美しい大判とされる元禄大判,そして元禄小判・元禄一分金・元禄二朱金・元禄丁銀・元禄豆板銀などがある。元禄金銀は要するに,江戸幕府にとって財政悪化の対応策としてとったはじめての金銀貨改鋳事業であって,改鋳に伴う出目による増収プランの実施に本質的性格がある。質を落とした新貨の発行とともに良質の古金銀引替・回収を策したが,それらは貯蔵されてかえって元禄金を避けて銀銭に向かう結果となった。
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