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●元老院 げんろういん

ヨーロッパ イタリア共和国 AD 

 古代ローマの最高の政治機関。民会・政務官などとともに共和政の中心。初めは氏族の長たちの集まりであった。定員は当初100人,まもなく300人,のち600人になる。元老院議員の任命は共和政期にはコンスルが,4世紀末にはケンソルが行った。前4世紀からは高級政務官を歴任した者はプレブスでも元老院議員になれるようになった。コンスルが召集・司会し,元老院議決は前287年ホルテンシウス法が成立するまで権威によって法と同じ効果をもった。しかし元首政時代には民会から選挙権や立法権を吸収したが,元首がケンソルの職権によって元老院議員の任免権を獲得し,元首の代弁者にすぎなくなった。3世紀の軍人皇帝時代ディオクレティアヌス帝のドミナトゥス(専主政)成立をへて元老院はしだいに無力化し,コンスタンティヌス大帝のときにコンスタンティノープルにも元老院が設けられて,皇帝のもとでその政治的意義を全く失って名誉称号化した。