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●硯友社 けんゆうしゃ

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 尾崎紅葉らの文学結社。1885年(明治18)2月,大学予備門(旧制一高の前身)の学生だった尾崎紅葉山田美妙・石橋思案,高等商業に学ぶ丸岡九華らがつくった文学同好会で,文筆にかかわる友の意で硯友社と称した。同年5月,機関誌「我楽多文庫(がらくたぶんこ)」を発行した。初めは手写回覧(1885・5〜1886・5,8冊),ついで活版非売本(1886・11〜1888・2,8冊),さらに公刊本(1888・5〜1889・2,16冊)と刊行し,ひきつづき「文庫」(1889,3〜10,11冊)ともなったが,公刊本時代に美妙は硯友社から離脱した。『硯友社々則』(公刊本第1号)には〈本社は広く本朝文学の発達を計るの存意に有之候得ば〉として都々逸・狂句も拒まないとしており,政治抜きの人情世態小説をめざして,坪内逍?の影響も受けつつ,紅葉を中心に,『新著百種』の刊行など活躍の領域を広げ新文壇の中心となっていった。

〔参考文献〕伊狩章『硯友社の文学』1961,塙書房

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