●建武式目 けんむしきもく
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足利尊氏が室町幕府を開くにあたって,1336年(建武3)に制定した政治方針の要綱。尊氏は鎌倉幕府の政務担当の経験をもつ二階堂是円・真恵兄弟や当代随一の学者藤原藤範・玄恵ら8人に対して施政方針を諮問し,これに答申する形式をとっている。2項17条から成っており,第1項は鎌倉を武家政治の本拠とすべきや否や。第2項は政道についてであり,倹約・私宅の没収禁止・京中空地の返却・守護任用の心得・賄賂禁止・精励奨励・裁判公正など17条に及んでいる。この数については,聖徳太子の十七条憲法に依拠したとも,御成敗式目51条の3分の1の数ともいわれている。なお式目全体については,答申書形式であることから,単なる意見書にすぎないとする説と,制定法に準ずるほどの政治的意図をもった要綱であるとする説がある。ともあれ内容においては,抽象的理念にとらわれず,社会情勢に即した指摘がなされていることが重要である。