●言文一致体 げんぶんいっちたい
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文体を大きく分類すると,文語文体と口語文体とになる。前者には,漢文体,漢文訓読体,和文体,和漢混交文体,候(そうろう)文体,雅俗折衷(がぞくせっちゅう)文体があげられる。後者は,欧文直訳体のほか,この言文一致体が含まれる。文字通り,“言”話しことばに,“文”書きことばを一致させようとする文体で,現在用いられる口語文体の,先駆けといえる。1865年(慶応1)から1885年ごろ(明治18ごろ)にかけ,啓蒙思潮と欧化改良運動に伴い,前島密(ひそか)・福沢諭吉などにより提唱された。その後,内容と表現の一致を求める,二葉亭四迷(ふたばていしめい)が,小説の地の文を“だ”調で書き表す。山田美妙(びみょう)も“です”調の言文一致体を使い小説を書き始める。日清戦争後は,尾崎紅葉が“である”調を確立したり,写生文運動などにより大きく前進する。その完成は,白樺(しらかば)派の作家によってなされた。