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●言語州問題 げんごしゅうもんだい

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 言語州とは,一国内の政治的単位である州の境界が,言語の分布状況により定められているものをいう。インド共和国では,1956年に,ヒンディー語以外の主要14言語の分布をもとに州界を定める地方制度が発足した。その後も,より徹底した言語別州の設立を求める勢力と,これに消極的な中央政府とのあいだで対立が続き,現在では,大部分が言語州である22の州が成立している。言語は民族的尊厳の象徴であるとされ,文化的共同体(民族)が自己主張する場合,言語面での自立がスローガンとして掲げられることが多い。それは同時に,国内における宗教的・経済的・社会的な差別に対する反発とも密接な関わりをもっている。カナダのケベック州(フランス語地域)政府によるカナダ政府からの分離独立運動や,べルギーを南北に分かつラテン系ワロン人(フランス語)とゲルマン系フラマン人(オランダ語)の対立なども,広義の言語州問題といえよう。