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●ケルン寺院 ケルンじいん

ヨーロッパ ドイツ連邦共和国 AD 

 ライン地方の最重要都市たるケルンは,大司教座(785年司教座より昇格)と不可分の関係をもちながら発達した。中世,大司教は帝国の有力諸侯の一人,のちには選帝侯であった。大司教座大聖堂(ドーム)には,皇帝フリードリヒ=バルバロッサがミラノで入手した東方三博士の遺品を奉納してから巡礼の参詣が絶えなかったが,アミアンやボーヴェーに倣う大聖堂の改築が計画され,1248年工匠ゲルハロトの設計にもとづいて着工された。これはライン地方における最初のゴシック建築の試みである。内陣部分は14世紀に完成したが,他の部分の工事は16世紀に中断された。工事再開は1842年で,1880年にいたって完成した。157mに達する2尖塔はゴシック様式の完璧な作例で,奥行き144m,幅45m,身廊の高さ43.5m。祭壇背後に安置された三博士遺物匣は12世紀工芸の精華として,シュテフアン=ロヒネル(15世紀)の画筆になる祭壇画とともに有名。