●ケルト伝説 ケルトでんせつ
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ケルト人が残した伝承と考えられる神話,歴史物語,詩篇などのことで,おもにウェールズ,アイルランド方面に伝承されたものをいう。文献史料としては12世紀前半までさかのぼるが,口碑としてそれ以前からブルターニュやアルモリーク地方,さらにガリア,イタリアにもひろがっていたと思われる。主要な文献としては『歴代ブリタニア王伝』,『マビノジオン』,『三句詩』などがある。『歴代プリタニア王伝』のなかでは中世騎士文学の代表作とされる『アーサー王物語』が語られている。『マビノジオン』はウエールズの伝説集で,内容的にはアイルランドの民話と一致する所もあるが,ケルトの神々の楽園を中心に王侯や神々の活躍が語られている。『三句詩』は一群の短詩が収められており,詩人タリエンシやアーサー王,騎士などがつくったといわれる詩が含まれている。ケルト伝説は12世紀以後のヨーロッパ文学に多大の影響を与えた。