●ケルト人 ケルトじん
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古代ヨーロッパの中部と西部に住み,ギリシア人にケルトイまたはガラタイ,ローマ人にケルタエまたはガリと呼ばれていた。インド=ヨーロッパ語に属するケルト語を話すが,人種的にははっきりしない。前9世紀ごろから移動を始め,西はアイルランド,スコットランド(前5世紀)から,東はバルカン半島を経由して小アジアに渡り,ガラティア王国を建設(前3世紀)し,各地で原住民と混血して固有の名前(ブリトン人,ガリア人,ダキア人,トラキア人,ガラティア人など)で呼ばれるケルト人世界を形成した。前1世紀以降,ケルト諸族は南からのローマ帝国の拡大と北方のゲルマン諸族の圧迫に挟撃されて衰亡したが,ケルト系の遺産は長く存続し,今日でもブルターニュやアイルランドでは独特の民族意識を形成している。ケルト人は政治的統一体こそもたなかったが,言語・宗教(ドルイド教)・美術(ラ=テーヌ文化)などには共通性がみられ,後世にさまざまの影響を与えた。
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