●慶良間諸島 けらましょとう
アジア 日本 AD
沖縄本島,那覇の西方約30kmに位置する大小20余の島嶼群。渡嘉敷村と座間味村によって構成される。20数島のうち人が居住するのは渡嘉敷・座間味・阿嘉・慶留間の4島だけ。渡嘉敷島を中心とする島嶼群の東側を前慶良間,座間味島・阿嘉島・慶留間島などの西側半分を後慶良間と呼ぶことがある。全体的に山地状を呈し,平地が少なく農業に恵まれない。1901年(明治34)に座間味島でカツオ節製造が創始されて以来,ケラマカツオの名は全県的に有名。現在カツオ漁は廃れている。琉球王府編さんの『球陽』に,13世紀の中ごろ中山王府に慶良間からの入貢があったとの記事がみえる。かつて中国と琉球を結ぶ航路の要衝にあたり,遠見番所や唐船船頭の家などが残る。旧9月の稲の播種儀礼であるタントゥイ(種取り)に,ヤヘー神と呼ばれる来訪神を迎え,1週間にわたって行われる祭祀が昭和初期まであった。第二次世界大戦中,慶留問・座間味・渡嘉敷の島々では凄惨な住民集団自決がおこった。国指定の天然記念物であるケラマジカの生息地としても有名。