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●血盟団事件 けつめいだんじけん

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 昭和の初期,僧侶井上日召を盟主とする右翼団体のテロ事件。1932年(昭和7)2月,本郷駒本小学校で前蔵相・民政党幹事長井上準之助が,また同年3月,三井銀行玄関前で三井合名理事長団琢麿(たくま)があいついで射殺された。両事件の犯人小沼正・菱沼五郎はともに井上に感化を受けた茨城県の農村青年である。事件後,1人1殺主義による政財界要人の暗殺計画が発覚,血盟団関係者12名が逮捕された。彼らの暗殺目標はこのほか,政友会犬養毅・床次竹二郎,民政党若槻礼次郎・弊原喜重郎,三井の池田成彬,三菱の木村久寿弥太,重臣西園寺公望,牧野伸顕など20余名の人物があげられていた。井上案の決行計画は同年2月の紀元節を期して第1陣を民間側,第2陣を海軍側で行うものとしていた。ロンドン条約から2・26事件にいたる期間は昭和初期の国家改革運動の激動期であり,10月事件指導者への絶望感が血盟団事件および五・一五事件をおこす契機であった。