50音順    検 索

●血税一揆 けつぜいいっき

アジア 日本 AD 

 1873年(明治6),明治政府は徴兵令を発布したが,この実施に反対して日本各地に一揆がおこった。これを血税一揆と呼ぶ。1872年11月,太政官から徴兵告諭が出され,そこに,〈西人コレヲ称シテ血税トイフ。ソノ生血ヲ以テ,国ニ報ズルノ謂ナリ〉の一文がある。これを農民が生血を吸血されると誤解したのが事のおこりだといわれるが,真の社会的背景は,労働力を奪われることや貢祖に対する不満などがあった。徴兵令大村益次郎の発案で,山県有朋が継承し,1873年1月に発令,満20歳以上の男子を兵籍に編入する国民皆兵を目的としていた。一揆は6〜7月にかけて福岡県下30万人の大暴動に始まり,凶作にみまわれていた西日本一帯に広まった。農民たちは,同時に実施された義務教育と地租改正にも反対したのであり,明治政府によって上から強行された富国強兵による近代化の政策が,もっぱら農民への負担のしわよせによってなされるのに抵抗した。