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●結界 けっかい

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 Simabandhaの訳語とされ,仏教教団に属する僧尼の秩序を保つため一定地域を区画すること。とくに受戒・説戒といい,罪を告自懺悔する布薩(ふさつ)のとき作法を行いその場所を限定すること。僧侶が集団から離別しないようにしたときは摂僧界といい,僧衣をはずしても罪とならない意で摂衣界といい,また僧侶の住居で食を煮る宿煮(しょくしょ)の罪を犯さないよう食物の貯蔵所を設け摂食界という。さらに密教の修法にさいし魔障が入らないよう一定地域を限るのも同じで,かつては比叡山や高野山が結果地とされ,ことに女人の出入りを禁止し,石などを用い女人結界を設けたこともあったが,いまではみられない。そのほか,寺院の建物内で内陣と外陣の座席をわける場合の木の棚をいうこともある。道元は『正法眼蔵礼拝得髓』で〈日本国にひとつのわらひごとあり,いわゆる,あるひは結界の境地と称し……比丘尼・女人等を来入せしめず〉と非難している。