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●ケチュア族 ケチュアぞく

南アメリカ ペルー共和国 AD 

 ペルー,ボリビア,エクアドルのアンデス地帯に住む種族。スペイン人の侵入に先立つ1世紀ほど前から16世紀の半ばまで,北はエクアドルのキトからペルー,ボリビア,南はチリ,アルゼンチン北部まで覇権をひろげていたインカ帝国の支配的な種族で,ケチュア語を話す。先インカ時代の土地保有単位であるアイユーと呼ばれる共同体を組織し,経済的・社会的に強い結びつきを保っている。生業は,ジャガイモ・豆類・トウモロコシの耕作で,羊・リャマ・アルパカを飼育する。生活様式は,おそらくインカ時代から本質的には変わらないままであり,日干しレンガの家に住み,掘棒で耕作を行い,羊・リャマの毛で織ったポンチョ,アグァユーを身につける。一方,帽子はスペイン人による植民地時代に取り入れたものであるが,その形態,色によって所属する共同体を識別する目安となっている。