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●削り掛 けずりかけ

アジア 日本 AD 

 小正月にハナカキなどと称される鈎形の小刀を用いて,ヌルデ・ニワトコ・ヤナギなどのやわらかい木を削ってつくったもの。そいだ薄い部分を縮ませたり反らせたりして花の形につくるものと,穂の形につくるものとがある。後者は,東日本で多く行われている粟穂稗穂で,ヌルデの木などを3,4寸の大きさに切り,皮つきのものを粟穂,皮をはいで白くしたものを稗穂として,両方とも側面に切れ目をつける。これを細い割り竹にさしたり,6本ぐらいずつに束ねてたりして,庭前や堆肥の上に立てる。削り掛は,ハナ,ホダレなどと称され,その意義や用途なども多種多様である。アイヌの幣であるイナオも削り掛といえ,これをみてもこの技術は古いと考えられる。削り掛にする木を伐り出す行事を若木迎えといっている。削り掛は神棚・戸口・神社・墓場などにも供えられるが,紙の普及とともに衰退し,御幣がこれに代わっていった。

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