50音順    検 索

●怯薜歹 ケシクテイ

アジア モンゴル国 AD 

 蒙古語で,天子の恩恵を受ける者という意味があり,チンギス=ハンによって創設されて元王朝末期まで存続した,蒙古軍親衛隊の隊士をいう。複数形はケシクテン,隊そのものはケシク。1189年に結成された親衛隊が,1204年にケシクと名づけられ,1206年(太祖1)に改編と拡充が行われた結果,制度として確立をみた。ケシクテイの数は1万人とされ,宿衛(1,000人)・箭筒士(1,000人)・侍衛(8,000人)の3隊に分けられた。重臣や功臣の子弟が選抜されて入隊し,多くの特権が与えられた。平時には皇帝の身辺に仕えて,交代で警護・宿直にあたるほか,書記・侍従・馬丁・厨官などにも任じられ,政務を補佐するとともに宮中の家政面も分担した。戦時には多くが指揮官となって活躍した。元朝でもケシクテイのほとんどは蒙古人で占められ,出身者は高官に登用された。ケシクティの数はしだいに増加し,1万5,000人となったこともある。