●ケインズ
ヨーロッパ 英国 AD1883 ハノーヴァー・ウィンザー朝
1883〜1946 20世紀前半を代表する大経済学者。現代の経済学者は大なり小なりすべてケインズの影響を受けているといえる。政府への勤務をまじえながら生涯ケンブリッジで教鞭をとる。この間『平和の経済的帰結』(1919)で対独賠償要求に反対し,『貨幣改革問題』(1923)と『チャーチル氏の経済的帰結』(1925)で金本位制への復帰に反対し,管理通貨制への移行を主張した。ケインズは政策問題に関しても経験の豊かな戦闘的理論家であった。そして1930年には,大著『貨幣論』において初めて自らの経済理論を体系化したが,その後しだいに新古典派的な経済理論に批判的となり,『繁栄への道』(1933)をへて1936年,ついに彼の経済学的思索の集大成でもあり,経済学界に革命的な衝撃を与えた『雇用・利子および貨幣の一般理論』を著して,不完全雇用均衡の存在を論証するとともに,有効需要の理論を提示して不況克服への政策的提言を行った。ケインズの理論の登場によって資本主義はその歴史を変えたともいわれている。〔参考文献〕J.M.ケィンズ,塩野谷九十九訳『雇用・利子及び貨幣の一般理論』1941,東洋経済新報社
R.F.ハロッド,塩野谷九十九訳『ケインズ傳』1954〜56,東洋経済新報社
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