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●契約 けいやく

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 『旧約聖書』・『新約聖書』の“約”とは契約という意味で,キリスト教では,神の人間に対する恵みの申し出を示す。神は前後2回にわたって人問の救済を申し出た。まずイスラエルの民族とのあいだに,次にイエス=キリストを通して全人類とのあいだにである。神は,ノアやアブラハムと契約を結んでいるが,決定的な意味をもつのは,モーゼを仲介としてシナイで結んだ契約である。内容は,イスラエルの民はヤーヴェ(ヤハウェ)唯一の神として礼拝し,ヤーヴェはイスラエルを保護し導くというものである。その相互関係が律法に具体化されている。けれどもイスラエルは,この律法に対する忠誠と服従において失敗した。あるときは神の加護を過信し,あるいはヤーヴェ以外の神に近づいたのである。そこで神は預言者を通して〈新しい契約〉を啓示した。それは霊的で,普遍的で,罪の許しをもたらし,〈古い契約〉のなし得ないところのもので,イエス=キリストによって成就されたとするものである。