●系図 けいず
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[1]先祖以来の歴代の糸譜や家系を記録した書付をさす。[2]物事の由来・由緒をさす。はじめは系図も口誦によったものと思われる。人の死のとき殯(もがり)をつくったとき,誄(るい,しのびごと)を誦するが,その中に家々代々の歴史・系語が語られる。それがやがて文字の成立によって記録化され,系図としてかかれ,『帝皇日嗣』のごときものから『本系帳』のごときものまでが成立する。その結果『日本書紀』編さん時には帝皇系図1巻が参照され,平安時代の初めには『新撰姓氏録』30巻が編さんされ,京洛・畿内1182氏の系譜が集大成され,その人々の家系その他を調査している。その後家系が職業とかかわって尊重され,そして固定した家系思想が展開し,室町時代になると家系の集大成ともいうべき『尊身分脈』が編さんされ,そのあと洞院公賢のとき旧儀尊重が諸家大系図づくりの気運をつくり,下剋上の風潮の中で,かえって歴代の皇胤の記録がしだいに整備され,故実的世界が形成され,庶民まで系図づくりに狂奔する。