●形式言語 けいしきげんご
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イギリスの言語社会学者バジル=バーンステインは,社会構造がその社会の成員のことばづかいを決定し,ものの考え方まで左右するという仮説を立てた。社会構造と言語との相関を実証する際に,彼は,形式言語(formal lanGuaGe)と公衆言語(public lanGuaGe)という2種類の言語を区別した。前者は,中流階級で多く使用される言語であり,[1]豊富な語彙,[2]多様な表現,[3]状況を離れた抽象的思考の表現が特色とされる。後者は,[1]貧弱な語彙,[2]型にはまったいい方,[3]状況に依存した具体的思考の表現が特色とされた。階層間の知的水準の違いが,言語の相違を生むことを指摘し,補償教育を啓蒙することになった。日本でのように,社会階級と言語との相関が顕著には現れにくくてむしろ,地域差や年齢差と言語との相関が強い場合には,彼の仮説は必ずしもうまく適用されない。しかし,言語社会の実態をふまえ,教育実践にむけて,問題提起をしたことの意味は大きい。