●経済大国 けいざいたいこく
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国家の規模は面積・人口・国民総生産,軍事力などの尺度により測られるが,そのうち総合的な経済力においてとくに強大な国をさす用語。具体的にはアメリカ合衆国・ソ連・日本・西ドイツ・フランス・イギリスなどをさし,1人当たり国民総生産では突出するが工業化の度合いが低いような,たとえば中東産油国にはこの呼称を用いない。とくに日本の場合には,面積狭小であるにもかかわらず国民総生産が自由世界第2位であることから,しばしば経済大国あるいは超経済大国(economic superpower)として言及される。経済大国という用語はいささか時事的であり,第1次石油ショック後の世界的不況のなかで,アメリカ合衆国,西ドイツ,日本の3国が世界経済の牽引車となって貿易量の縮小を防がねばならぬという議論,すなわちいわゆる3大国機関車論がしばしば用いられるようになってきた。日本人が自らを経済大国という場合には軍事大国ではないという意味合いを込めることがふつうであるが,第三世界や貿易相手国が日本を経済大国と呼ぶさいには,強大な経済力を有する脅威的な存在として見ているか,あるいは経済力のみが肥大化し,開発援助や外交面でその責を十分には果たしていないという意味合いをもつことがある。大国すなわちpowerという言葉を用いるにはこの点で注意を要する。