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●経験論 けいけんろん

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 認識の起源を理性に求める合理論に対立してむしろ経験に求めるべきであるとする説。経験論は古代のソフィストやキュレネ学派などにさかのぼりうるが,おもに大陸の合理論に対立する17・18世紀のイギリスの経験論をさす。フランシス=ベーコンのあと,ロックは心は本来白紙であるとして生得観念を否定し,人間に知識を与えるのは経験だけであると主張して認識論的経験論を徹底させた。またバークリは知覚する心と離れて物質的実体があることを否定し,ヒュームは原困と結果の関係(因果律)の妥当性は感覚や理性によっても帰納法演繹法によっても保証されないとしてついに懐疑論に陥った。この行詰りを打開したのがカント批判哲学である。ところが20世紀に入って,バークリヒュームの思想は論理実証主義者たちによって再び注目を浴びた。またイギリスの経験論はアメリカのプラグマティズムにも影響を与えた。