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●桂園時代 けいえんじだい

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江戸時代後期から明治時代中ごろまでに歌壇の主流をなした桂園派の時代を呼ぶ。桂園派は、桂園と号する香川景樹(1768〜1843、明和5〜天保14)を創始者とする一派で、賀茂真淵の「万葉ぶり」に対して、『古今和歌集』を理想とした。誠実・純真な感情から生まれる限り、どんなことばでも雅調をもって立派な歌になるとして、景樹は当代のことばを用い、古典知識に束縛されないつくりやすくわかりやすく、しかも流麗・典雅な作風とそれを支える理論で多大な勢いをもった。門下に熊谷直好・木下幸文・菅沼斐雄・高橋残夢の四天王や、渡忠秋・八田知紀ら桂園十哲らの偉才を輩出し、時代の要求にも応えて、国内にその門下のいない国は一つもないとまでいわれる時代を生んだ。明治維新後も、八田知紀・渡忠秋が宮中に入って歌道御用掛、知紀門下の高崎正風が1886年(明治19)に御歌掛長になり、さらに1888年「御歌所」初代の長に命じられている。近代短歌の誕生まで、桂園時代は続いた。


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