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●群書類従 ぐんしょるいじゅう

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 江戸時代末期に塙保己一が編さんし刊行した国書の叢書。中山信名の『温故堂塙先生伝』に,天満宮に心経百万巻の願立をして〈かしこここにちりぼひある一巻二巻の書をとり集めてかたぎにゑりおきなば,国学する人の能たすけなるべし〉と1,000部の書の上木を決意した様が記されている。国学興隆期ではあったが披見も校勘もままならない状況に,菅公の遺業継承を誓い北野文庫の板本に刺激をうけた塙保己一は,検校・座中取締の地位を利用して幕府を動かし鴻池などの融資をとりつけ,この叢書刊行をなしとげた。叢書名は最も古い類書『皇覧』の編者劉劭の『三国志』の伝に〈五経の群書を集め類を以て相従い皇覧を作る〉とみえるところによったものであろう。おもに江戸以前の基本国書1,277種を収め,25の部位にわけて同じ型版に書き写し,670巻(のち635冊に改め)として没した翌年1822年(文政5)に刊行をおえた。その板木は1877年(明治10)に塙家が浅草文庫に献納したが,その後移管を重ねるあいだに行方を失い,1909年(明治42)井上通泰により再発見されてから保管の途を講じたので関東大震災にも失われることなく現在の温故学会(東京都渋谷区)所蔵にいたっている。板木は1957年(昭和32),重要文化財の指定を受けたが,今なお刷立を行っている。活字本には,鳥跡蛮行社(未完)・経済雑誌社(2種)・続群書類従完成会・内外書籍(名著普及会で復刊)の数種がある。書誌研究の進んだ現在,ここに収められた本文は「群書類従本」の名で呼ばれるが,活字本はさらに校勘がなされており,厳密な利用には注意を要する。なお群書類従に範をとる叢書に,『続群書類従』(塙家では浄書のみ),『重続群書類従』と『重修続群書類従』(計画のみ),『史籍集覧』などがある。

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