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●君主は国家第一の下僕 くんしゅはこっかだいいちのげぼく

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 プロイセンのフリードリヒ2世(大王)のことば。フランスのルイ14世の「朕は国家なり」と対比して,啓蒙専制君主国家観を端的に示すものとしてよく引用される。フリードリヒ2世によって書かれた『反マキャベリ論』(1740),『政治的遺書』(1752)などフランス語の書物にこのことばないし,類似のことばが出てくる。歴史家マイネッケが,大王のなかに“人道的”と“権力国家的”の二つの国家思想が並存していること(『近代史における国家理性の理念』)を指摘したように,大王は王権神授説に反対し,君主の恣意をいましめ,人民の福祉のために行動することを強調し,貿易や産業の育成とか宗教的寛容などの開明的政策をとるが,君主の強大意志による,「何事も人民によらない」政治という原理で動く専制的な政治である点では,絶対専制君主と変わりはなかった。