●軍機処 ぐんきしょ
アジア 中華人民共和国 AD
中国,清朝の最高国政機関。清朝は中国統治を行うにあたり,明の制度を受け継いで内閣を置き,国家の最高機関として一般政務を総理し,軍事関係だけは国初以来の議政王大臣が参画していた。1729年(雍正7)ジュンガル部討伐のとき,内閣の庁舎が遠く,関係の人員も多過ぎて機密漏えいの恐れがあるので,皇帝の常住する内廷の近くに臨時の軍需房を設け,人員も限定して,もっぱら軍国の機務に参画させ,1732年(雍正10)に常設の軍機処と改めた。辺境派兵の頻発や皇帝独裁権の伸張とともに,その機能は強化され,用兵の機務はもちろん一般の要務も合わせて管掌し,従来の議政王大臣と内閣の職権を兼ねる国政の最高機関となり,清末まで継続した。内閣の大学士や六部の尚書などの大官中からとくに任用された4,5人の軍機大臣が常時出仕して,皇帝のもとで万般の枢機にあずかり,満漢偶数官制の原則は定めていなかったが,一代を通じて漢人も満州人とほぼ同数近くが任用された。
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