●クロンプトン
ヨーロッパ 英国 AD1753 ハノーヴァー・ウィンザー朝
1753〜1827 ミュル(走錘)紡績機を発明した。ミュール機は,牡ロバと牝馬の子であるラバがミュールと呼ばれるように,ハーグリーヴズのジェニー機とアークライトの水力紡績機の両者の長所を取り入れた紡績機であった。1779年に発明され,その後改良が加えられたが,紡績速度が速く繊細で強靱な糸を紡ぐことができたため,当時の“産業界の寵児”といわれるほど急速にひろまった。このミュール機を発明したクロンプトンは,紡績工としてハーグリーヴズのジェニー機を紡いでいるころから紡績機の改良に努力して,先駆者二人をしのぐ優秀な機械の発明に成功した。イギリスの綿糸はこのミュール機でインドの手工業製品の神秘的な,とまでいわれた品質に匹敵するまでにいたったといわれる。しかし,クロンプトンはこうした業績にもかかわらず不遇で,アークライトのように資本家として成功し,騎士に叙せられるということもなく没した。
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