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●クロポトキン

NIS諸国 ロシア連邦 AD1842 ロシア帝国

 1842〜1921 ロシアの政治思想家。公爵出身。1857年ペテルブルク少年侍従隊に入り軍務よりも科学・教養を身につけ,卒業後コザック騎兵隊に入ってシベリア・満州地方調査で成果,除隊後「地理学協会」に入り書記,フィンランド,スウェーデン調査でも成果あり。この間に無政府主義に傾き,社会運動家に転換。1872年スイスでバクーニン団体に加入,帰国後宣伝活動のため逮捕投獄,脱獄亡命。1881年アレクサンドル2世暗殺のさいスイスより追放,フランスで服役,1886年以後ロンドン在住,著作活動。革命後帰国。無政府主義の原点の強制は,資本家の搾取のためとし,さらにその根本の私有財産制廃止を主張。共有主張はバクーニンの生産手段のみを超えて,消費財まで徹底した共産化を主張。そこでは国家はなく,自由平等な人間がすべての人の幸福のために協力する自治的協同体の社会が出現する。生涯誠実真摯の人,自己とともに他人の人格を尊重し,自由と愛の関係の実現に努力。その主張の具体化が無政府主義であったとされる徹底したヒューマニスト。著書多数。1919年(大正8年)森戸辰男の『クロポトキンの社会思想の研究』(「経済学研究」)は“森戸事件”という思想言論の弾圧事件となった。

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