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●黒板勝美 くろいたかつみ

アジア 日本 AD1874 明治時代

1874〜1945(明治7〜昭和20)近代の国史学者。長崎県大村市生まれ、号は寛心、東京帝国大学文科大学国史科卒業。経済雑誌社に人り、田口卯吉のもとで『国史大系』の校訂に従事、ついで東京帝国大学史料編纂員、東大講師をへて助教授となる。その間、ドイツに留学し、「古文書様式論」の研究をし、それで文学博士となる(1905)。1919年(大正8)東大教授となり、『国史の研究』『国体新論』『福田大将伝』などを著し、南北朝正閏論争においては南朝正統論を説いている。さらに『新訂増補国史大系』64巻の著述編纂に着手し、日本古文化研究所を創設して所長となり、文化財保存に力を尽くしている。在野民間史学、とくに啓蒙史学の伝統に理解はあるが、アカデミズム史学の確立にそれ以上につとめ、また『愛知県史』その他の地方史編纂を指導している。1935年(昭和10)東大退官後、東大名誉教授・国宝保存会委員・史学会理事・日本考古学会会長・日本古文書学の確立者・エスペラント語の開拓者と名声を博す。著書に『虚心文集』8巻(1930〜40)などがある。

〔参考文献〕『黒板先生の思い出』日本歴史194、1964

丸山二郎『黒板勝美博士の年譜と業績』1953、黒板博士記念会


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