●グレゴリウス1世 グレゴリウスいっせい
AD540
540ごろ〜604 ローマ教皇(在位590〜604)大教皇の呼称。ローマの元老院議員ゴルディアヌスの子。573年ローマ市総督。575年ごろ,全財産で7修道院を建てたのち,修道士となる。コンスタンティノープルへの教皇使節(579〜585)。帰国後修道院長(585)。590年教皇に選出される。教皇権の確立につとめ,聖職者の道徳的向上・聖職売買の厳禁・教会財政の改革・伝道事業に尽力。ランゴバルド・フランク・東ゴート諸族との友交関係を保つ。各地の教皇領を整備・管理し,多くの地方教会を教皇権のもとに置いた。594年ごろ修道士アウグスティヌスとその一行約40人を派遣してアングロ=サクソン族の改宗にあたらせた。東ローマ皇帝に対してローマ教会・教皇権の独立と西欧における優位性を主張した。教父アウグスティヌスの思想的影響が大きい。また教会礼拝音楽の保護・収集整理・改革を行った。『グレゴリウス聖歌』(630曲以上)は有名。