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●クルタナガラ

AD1268 

 1268〜92 ジャワのシンガサリー朝の最後の王。年代記ナーガラクルターガマ』によれば,彼は密教に精通した熱心な仏教徒であったと記されており,別名シヴァ=ブッダとも呼ばれた。しかし,年代記『パララトン』によれば,饗宴に明け暮れる常軌を逸した人物として描かれている。内政が乱れたにもかかわらず,1275年スマトラに大軍を派遣した。また,マドゥーラ・スンダ・マラヤの一部にも勢力をひろげた。1279年以来,元のフビライ=ハンは,彼に王族を派遣して入貢するよう求めたが,彼は元の使節の顔に入れ墨をし,侮辱して追い返した(1289)。フビライ=ハンは,シンガサリー朝を攻略するため,1293年に2万の兵,1,000隻の船からなる元軍をジャワに派遣した。しかし,その前年,シンガサリー朝では内乱がおこり,密教儀札で飲酒中のクルタナガラは,クディリ王の一族ジャヤカトワンにより殺されていた。