●クーリッジ
北アメリカ アメリカ合衆国 AD1872
1872〜1933 マサチュセッツの農民出身から上院議員をへて州知事になり,ハーディング大統領の急死によって副大統領から第30代の共和党大統領に就任(1923〜29)した。“沈黙のカル”と,呼ばれるほど無口であることが特徴で,伝統的な自由放任政策をとっているにすぎなかったが,好景気に恵れ,“黄金の20年代”をきずくことができた。クーリッジ時代に新産業(自動車・ラジオ・映画・電気・化学・建築)が飛躍的に発展した。大都市に摩天楼が現出しトーキーが映画に取り入れられ,人々がリンド=バーグの大西洋横断に熱狂したのも,都市人口が農村人口を超えたのもこの時代で,そのため彼は2期5年7カ月ものあいだ,大統領の職を維持することができた。彼のことばで〈アメリカのビジネスはビジネスである〉というのは,この時代を反映したものである。しかし,農産物の慢性的下落傾向は始まっており,クーリッジ時代の繁栄は危機を含んでいた。