●クラックホーン
北アメリカ アメリカ合衆国 AD1905
1905〜60 アメリカの代表的な人類学者。1936年ハーヴァード大学で学位を得,1946年同大教授,その後同大の人類学部長,同大学付属ロシア研究所所長,およびアメリカ人類学会長などを歴任した。科学的人類学を確立したボアズ(F. Boas)の伝統を受け継いで,彼はフィールドワークを重視するとともに,形質人類学・考古学・歴史学・言語学など多方面にわたる幅広い知識を統合して総合人類学を確立した。学生時代からアメリカ=インディアンのナバホ族の言語や慣習に興味をもち,そのかかわりは生涯を通じて継続し,1940年には代表作“Navaho Witchcraft”において妖術信仰と社会統制のメカニズムを分析した。彼はまた,リントンと並ぶ「文化とパーソナリティ論」の開拓者である。そして後年は,言語の構造や価値研究,文化の理論に関心を示し,1949年には文化人類学の代表的概説書である“Mirror for Man”を著した。