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●クラウス

ヨーロッパ オーストリア共和国 AD1844 プロイセン王国

 1874〜1936 オーストリアの作家・批評家。ボヘミアの小都市イチーンに生まれ,幼少時にウィーンに移住。俳優からジャーナリストに転向し,1899年「炬火」を創刊。1911年以降は,1936年の終刊までもっぱら一人で手がけ,風刺家クラウスの批評の拠点となった。生涯,ことばの真相と純粋の探究をめざした論争家として,当時の御用ジャーナリズムのみならすすべての言語表現の堕落と欺瞞性を暴きつづけ,詩・エッセイ・アフォリズム・戯作などあらゆるジャンルを駆使して,機智・皮肉・嘲罵の入りまじる鋭利な文明批評を展開した。とりわけ,縦横無尽のコラージュ手法による『人類最後の日々』(1919)は第一次世界大戦を,またようやく1952年に刊行をみた『第三のワルプルギスの夜』(1933)は,ナチズムを予言者的な言辞で痛烈に批判し風刺した壮大な劇作品として注目に値する。そのほか評論集として,『破壊された文学』(1897)・『道徳と犯罪』(1908)・『万里の長城』(1910)などがある。また,1910年以降は小サークルでの朗読会をも主催し,自作のみならず内外の埋れた作品紹介につとめ,幾多の才能を発揮した。