●クライスト
ヨーロッパ ドイツ連邦共和国 AD1777 ハプスブルク朝
1777〜1811 ドイツの文学者・劇作家。フランクフルト=アン=デル=オーデル軍人の家庭に育ち,初め軍人を志したが,性に合わなかったのでやめ,大学に入り直して勉強した。しかしカント哲学によって認識の限界性を知らされると希望を失い,ドイツ各地・フランス・スイス・イタリアと住居を幾度も変え,その間官吏勤務・新聞発行・政治への関与のかたわら文筆をとり,絶対的な人間の感情と知性的・悟性的認識のかかわり合いをたえず追い求め,未知の領域に光を当てる短編小説や戯曲を書いて創作と生活のために苦闘をつづけたが,ついに満足できず,ベルリン郊外のヴァンゼー湖で投身自殺した。しかし彼の作品はのちの文学の発達に大きな影響を与えたばかりでなく,その簡潔な文体はドイツ語散文の模範とされた。代表作としては戯曲に『ペンテジレーア』『ホンブルクの公子』,短編小説では『ミヒャエル=コールハース』などがあげられる。