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●公羊学 くようがく

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 儒教経典『春秋』には「左氏伝」「公半伝」「穀梁伝」の三つの伝がある。公羊学とはこのうち「公羊伝」を正統とみなす学問であり,今文学の中心経典が「公羊伝」であるため今文学と同義にも用いられる。徴言大義(根本理念)の把握,経学が実用的で実践に結びつくこと(経世致用)をその大きな思想的特徴とする。「公羊伝」は子夏の弟子公羊高から伝わり,漢の武帝のとき董仲舒によって発揚された。後漢では,古文経学が発展をみせたが,何休は左氏・穀梁の2伝を斥けて公羊の学を主張し,「公羊伝」の注である『公羊伝解詁』を著した。しかしその説は後世ほとんど顧みられることがなかった。清代にいたり,考証学の復古的傾向,さらに白蓮教反乱・アヘン戦争などの諸事件から生じた危機意識を背景に公羊学は復興する(常州学派劉逢禄魏源などがその代表的思想家)。さらに清末,康有為譚嗣同梁啓超らの公羊学は戊戌変法の思想的原理となった。康有為は『新学偽経考』で古文経書はリュウキン※注1※の偽作であると主張し,『孔子改制考』では孔子を〈制を改める〉ものとして位置づけ,中学を西学と習合することによって変革を説いた。また民国の擬古の風潮は康有為の公羊学にその源をもつ。

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