●鳩摩羅什 くまらじゅう
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クマラジーヴァ,略して什・羅什と称す。西域のオアシス都市「亀茲(きじ)」(クチャ)に来たインドの貴族が亀茲王の妹と結婚し,その長男として生まれた。羅什の母は,7歳の彼とともに出家して西北インドに学び,まず小乗仏教(説一切有部派)を,ついで龍樹の大乗仏教を修得。亀茲を征服した前秦軍に捕えられ涼州に移る。その間中国語に精通し,中国に対する知識を深めた。401年(弘始3)に後秦王に召請され,都長安に迎えられた。ここで8年間,35部297巻という大部の大翻訳事業を遂行した。翻訳された経と論は『法華経』『阿弥陀経』『大智度(だいちと)論』『中論』『十二門論』『百論』などである。これら大乗の経・論は,初期中国仏教の最も重要な聖典となり,そこから法華宗(天台宗)・三論宗が成立した。廬山の慧遠(えおん)とも交渉があり,弟子幾千ともいわれ,僧肇(そじょう)・道生(どうしょう)などが著名である。
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