●クヌート1世 クヌートいっせい
ヨーロッパ 英国 AD994 アングロ・サクソン王朝
994〜1035(在位1016〜35)イングランド王兼デンマーク王。彼はデーン人でデンマーク王スウェインの第2子である。父王は3度イングランドに進攻,3度目には(クヌートも参加),全イングランドを掌中に収めた。父王没後,デーン軍は一時引き上げたが,1015年,クヌートは総指揮官として侵入,1016年末にはイングランド国王となる。イングランド最初のデーン王朝である。彼にはデンマーク王位を継承し,一時はノルウェー王も兼ね,さらにスウェーデンの一部をも支配,北海帝国に君臨した。イングランドの統治にあたっては,アングロ=サクソン人とデーン人を平等に扱い両民族和解策を取るとともに教会との同盟政策を始めた。まず,エセルレドの未亡人エマと結婚して足場を固め,ついで,サクソン諸王の伝統とエドガー王の法を尊重・重視したクヌート法典を公布する一方,教会の復興をはかり,アングロ=サクンン聖職者を司教職や宮廷の文官に登用・重用した。この点,50年後の征服者ノルマンの政策とは異なっていた。