●口説き くどき
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日本の口誦の一つで音楽用語。楽曲の構成単位の様式名称。歌謡・民謡の種目・曲名としても用いられる。本来同じ旋律をくりかえす朗誦,もしくは長編の語り物の叙事叙情唱誦で,その場合音律のくりかえしを特徴とする。平曲であまり旋律のあるリズム式のものでない説明的語り様式の曲節となり,下げなどの後にくるものとなっており,能楽では非拍節のリズムのサシに近いものである。どちらかというと高音域はなく低音域のものが多い。それは詠嘆調のもので悲劇的要素にふさわしい曲節である。歌舞伎音楽の見せ場でもしばしば用いられる下座音楽にもこうした曲節がある。したがって口説きといってもジャンルによって音域もテンポも異なるが,多くの場合テンポはおそく,叙情的・詠嘆的な場合が多い。そのためか口説模様・口説節というものとか口説落・口説歌などのことばが多くできているから,口説きには一般的な風があることは多くの人々が認めている。