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●刹帝利 クシャトリア

アジア インド AD 

 インド古来の4種姓(varna)制度のなかの第2位に属し,古典的には,主として政治および軍事を職務とある。上位3種姓はいずれも,再生族(dvija)と呼ばれ,母胎からの生と宗教的生の2度生まれることのできるもののなかに含まれ,ヴェーダ聖典を学んだり,ヴェーダ儀礼の一部を行うことが許されるが,バラモン教・ヒンドゥー教のなかでは,宗教的には,バラモン種姓の絶対的神権の下位に立って奉仕するものである。古くリグ・ヴェーダの原人(purusa)創造説では,彼の両腕から,クシャトリア種姓が生じたという。律法経や法典類によって確固とした種姓制度3000年の歴史のなかで,この王族の位置は変わらなかったが,実質的権力で,バラモンを上回ることもあり,バラモン思想や宗教的権力を批評して,仏教のような新宗教・新思想を唱導することもあった。現代では,政治・軍事の職業との結びつきはなくなったが,ほかの種姓と同じく,結婚は,依然排他的慣習が残っている。